葬儀の裏側

ファイナンシャルプランナーの安田まゆみさんのオンラインセミナーにゲストで参加させて頂きました。

 

安田さんが上手にまとめて下さったのでそのままアップさせて頂きます。

 

オンラインセミナー「葬儀の裏側」の話は、
最終的に66人もの方が申し込まれて、盛会でした。
ゲストの葬祭ディレクターの辻幸男さんのお話は、穏やかな語り口で、わかりやすく、終了後の感想には、辻さんへの感謝の言葉を多く見ることができました。

 

葬儀費用の見積の裏側については、「おおお、そこで利益を取っているのね」と驚くような話もありましたが、私的に心に刺さったのは、
辻さんがおっしゃった「一生に一度の自分のこと」で、かつ「100万円以上の費用が掛かること」なのに、「何も準備をしないでよいのでしょうか?」ということでした。

 

確かに。
遺された人の都合の良いようにやればいいのではないか、と思っていましたが、それでは、だめなんですね。
無責任になっちゃうのね。

 

自分だけでなく、家族も巻き込んで、事前に葬儀のことを知って、
「ここにお金をかけてね」「ここはいらないから」と決めておくことで、家族も安心して、葬儀を執り行えるのだと思います。

それをやっておかないと、遺族の方が、葬儀の時に
「お金をかけたのに、なんか違う」
「見積もりと大きく違ってしまった」など、
「こんなはずじゃなかった」と後悔することになってしまうかもしれません。

 

「葬儀費用はどのように決まるのか」を知って、「自分の思う故人の見送り方」あるいは「自分の見送られ方」の心づもりをしておくことが大事なんですね。

 

ご都合で、セミナー参加できなかった方から、内容を知りたいというリクエストも多くいただいています。
関心の高い、この葬儀費用を含めた、葬儀の準備について、
辻さんのお話のポイントを私なりにざっくりまとめてみました。

単に、葬儀費用を抑えることだけの話ではないです。
使いたいところに費用をかけて、納得のいく見送り方にするための費用のかけ方のお話になります。

参加された方は、振り返り用に。
また、参加することができなかったという方は、ダイジェスト版として、お読みいただければと思います。

 

【葬儀を納得のいくものにするための3つのポイント】
・葬儀の方法と葬儀費用について「知る」こと
→勉強会に参加したり、近くの葬儀社に見学に行ったりしてみる等
・自分が見送られる場合、見送る場合の「準備をする」こと
→下記の準備ポイントを参考にしてくださいね。
・悩んだら、「専門家に相談する」こと
→辻さんのような葬祭ディレクターに、予算やその範囲でできることなどを相談してみる

 

【葬儀の準備ためのポイント】
・どのような形で見送りたいのか、見送られたいのか葬儀の方法を考える
・予算を決める。
・決めたことや考えたことなどをエンディングノートに書いたり家族に伝えたりする。

 

【葬儀の方法について、決めておくべき5つのこと】
・宗教(仏教、キリスト教、その他)や宗派についての希望
(お経を読んでもらいたいのか。菩提寺はあるのか。お墓との関連で戒名などが必要か等も含めて)
・葬儀の種類*と規模(葬儀にお呼びする人の人数)をおおよそ決めておく
*葬儀や見送りの仕方には、大きく分けて直葬*、一日葬、家族葬、一般葬などがある。

直葬は、お葬式をおこなわず、病院から自宅あるいは火葬場の安置場から火葬へ

一日葬は、通夜と告別式のどちらかを一日で行う
家族葬は、家族、親族、友人、ご近所など限られた方だけのコンパクトなお葬

 

一般葬は、従来のお葬式
・会場を決める
(自宅、公営斎場、民間の式場、お寺等)
・祭壇(白木の祭壇か、生花の祭壇か)の希望
・遺影を撮っておく(元気なうちに、自分のお気に入り写真を撮っておく)

 

【葬儀費用の見積を依頼する際に重要なこと】
・葬儀費用は、固定費(祭壇、棺、式場費、火葬費など)と変動費(お料理、返礼品、安置料、生花代など)に分けられる。
・多くの葬儀社の見積もりは、固定費は明らかにするが、変動費は、空欄にしている場合が多い(葬儀の参加者がよめないということで)。固定費を予算としてみてしまうと、葬儀が終わった時の請求書が見積もりと大きくかけ離れた額になってしまう。
・見積もりを依頼するときには、変動費を含めての予算を告げること。
・葬儀のセットプランは、不要なものも入っているため、実はお得でないことが多い。

 

必要なものを告げて、積み上げていく方式の方が良い。
・変動費については、葬式に参加する人の規模をある程度想定して、その範囲で、いくらになるのかを仮に見積もってもらい、固定費と合わせて、予算内に収まるかどうかをチェックする。
予算とかけ離れてしまうようであれば、会場の規模や祭壇の大きさなどを調整したりする。
・・生花の祭壇の場合、生花自体が適正価格として見積されているか、注意すること(ここに、利益を大きく載せる業者もいるので)。生花を多く用いるのであれば、セカンドオピニオンでチェックすることも考えた方が良い。

 

 

辻さんのお話を私になりにまとめてみると、このようになります。

納得のいく葬儀を行うためには、知識や情報を得て、事前に決めていかなければならないことが結構ありますね。
ですから、こうして決めた一つ一つは忘れないためにも、ご家族で共有するためにも、エンディングノートにしっかりと書いておきましょう。

 

最後に、辻さんは、このような事もおっしゃっていました。
葬儀にかける費用があまり無い場合には、率直に、葬儀社に
「お金は無いが、こんな風に送ってあげたいので、予算の範囲で、できることをやってほしい」と言った方がよいと。
そのように腹を割って話しても、そんなことはできないといわれら、別な葬儀社を探せばよいのだと。

 

人がなくなったからと言って、何も慌てて、急いで葬儀を執り行うことは無い。
故人がなくなったと事を受け入れて、ゆっくりとお別れする時間を設けてよいのだ、とも教えてくれました。

 

そうなんですね。知りませんでした。 葬儀は、できる限り亡くなったら、すぐにやらなくては、ならないと思っていました。 今まで当たり前だと思っていたことの多くが、覆された感じです。 それは、私だけでなく、参加者の多くが感じたことでもあったようです(感想から判断するに)。 亡き人を見送ることの意味合いをもう一度、じっくり考えたいと思います。

 

辻さんのように、消費者に寄り添って、アドバイスしてくれる専門家を知っているだけで、心強いと思いました。

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実際に、自宅で少人数で行われたご葬儀の写真です。

 

お金をかけなくても、送る側が納得のいく温かなご葬儀を執り行うことができる事例です。

◆辻さんは、現在、セカンドオピニオンサービスとして、葬儀社の見積について適正価格かどうかのチェックや実際に葬儀社との交渉などのお仕事もされています。
https://e-osogi.com/

 

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